聖杯兄弟団 in ヴァンパイア・ザ・マスカレード

さくさくいきますよ、さくさく。
しかし、いつかキチンとシナリオに組み込めるといいなぁ。

聖杯兄弟団/Holy Grail Brotherhoodとは?

抗争の中で主人を失ったり、主人の虐待に耐えかねて脱走した独立グールたちの秘密結社。
通常は普通の人間たちに紛れて暮らしているが、いなくなっても誰も気にせず力も強くない血族を見つけだしては狩り、血族の血を手に入れている。

血族から「マルーン─逃亡奴隷─」と蔑まれる彼らは、カマリリャサバトの抗争地帯という血族支配のエアポケットを拠点とすることで、血族たちの追及の手を逃れて活動を続けている。

聖杯兄弟団の組織

聖杯兄弟団は、宗教団体とテロ組織をつき混ぜたような性質を持つ。
手頃な血族を捜し出す。血族を狩る。狩った血族の血をサバトのヴァウルデリに似た儀式を通してメンバーに血を分け与える。これらの作業はそれぞれセル(Cell/細胞・僧院などの房)と呼ばれる専門の集団によって分担されている。
メンバーは全員、探索セル、狩猟セル、祭礼セルのいずれかに専属する。セルとセルのあいだには交渉は一切なく、セルのリーダーだけが直属の幹部とのみ連絡する手段を持っている。
聖杯兄弟団は現在3人の幹部によって指導されており、それぞれ探索セル、狩猟セル、祭礼セルに指令を与えている。
聖杯兄弟団全体の行動方針は幹部連絡会によって決定されるが、幹部たちでさえ自分のセルとしか連絡がなく、他のセルにどんなメンバーがいるのか知らない。
この極端な秘密主義は血族の精神操作から組織を守るためで、いずれかの幹部が死亡もしくは捕虜になった場合にのみ、他の幹部立ち会いの元に封緘情報を開いて、幹部が指揮していたセルのリーダーと連絡をとることになっている。

聖杯兄弟団の目的

とにかく、血族の支配から逃れて生存し続けること。
ただし、グールとなった彼らは血族の血なしには生存できない。血族の血を手に入れながら血族の支配を受けないという、厳しい条件の中で生存し続けるために活動している。

この厳しい条件を満たすために作り出されたのが、彼ら固有の儀式『聖杯式』である。彼らは、サバトのヴァウルデリを参考に作られたこの儀式によって、血族の血に宿る支配の魔力をうち破り、兄弟団内の結束を固める力にしている。

聖杯兄弟団の幹部たち

現在の幹部は以下の3人

【探索セル】アラルコン:

元トレメールのグール。自分の主人を氏族内の権力闘争で失ったため、トレメール氏族を憎悪している。
死んだ主人の蔵書を受け継ぎ、研鑽の末にごく初歩的ながら血の魔術を操ることができるようになった。また、いくつかの儀式魔術も覚えている。

【狩猟セル】バルシュ:

元ギャンレルのグール。彼の主人は、後継者とするために彼に狩りの技術を仕込んでいたが、ある夜不意に失踪してしまった。バルシュは主人を失って放浪しているところをアラルコンに見いだされた。

【祭礼セル】カルデナス:

元ツィミーシィのグール。彼の主人が所属するパックが壊滅したどさくさに脱走した。
全身に奇怪なギミックを埋め込まれた人間離れした姿をしているため、つねにフードを目深にかぶっている。
彼とアラルコンの合作によって『聖杯式』は作り出された。

聖杯兄弟団の発祥

元々、アラルコンの主人は才能ある少壮の魔術師だったが、トレメール内部の権力闘争に巻き込まれた末に新たな祭儀所建設の準備調査という名目でサバトとの抗争地帯へと飛ばされてしまった。
その後、彼らのアジトは予定されていたかのように襲撃を受け、アラルコンの主人は死亡した。アラルコンはかろうじて一命を取り留めたが、そのまま祭儀所には戻らなかった。主人の蔵書と共に抗争地帯に潜伏し、ほとぼりが冷めるのを待ちながら、生き残りと主人の復仇のための方策を練り始めた。
(以下考え中)

聖杯兄弟団の使いどころ

「弱いモンスターでも有利な状況を作れば手強い」というD&Dライクなコンセプトの敵です。
作ったばかりのPC用なので格下のグールが敵として設定されてますが、あの手この手を使ってプレイヤーを苦しめます。
あとは、血族社会の最底辺から逃げ出したグールたちの悲哀なんかを演出して、プレイヤーたちに後味悪い印象を残せるようにできたらいいね!