シャッフル・パーティ in D&D
とある国の辺境にある小さな街。その片隅にある小さな宿。
食い詰めた冒険者が集まる宿に、突如現れた自称天才魔術師。
ど派手なローブをまとった彼女は、冒険者たちに話を持ちかける。
「いいネタあるんだけど一口乗らない? 仕事の斡旋から冒険中のサポート、万が一死んだ場合のアフターケアまでしちゃうわよ!」
食うや食わずの冒険者たちは渡りに船と飛びつくが、自称天才魔術師の持ってくる仕事はどれもとんでもなくデッドリーだった。
死んでもいいセッションがしたい
かつてTRPGはつねに死と隣り合わせだった。
穴から飛び出してきた巨大芋虫にむさぼり食われ、ゴブリンの錆びた斧に頭をかち割られ、つり天井にペチャンコにされた。
しかし、そうした体験を語るプレイヤーたちの表情は奇妙に明るい。
「ひどい目に遭ったよ」
そう言いながら、彼らの目は語っている。「あれこそが冒険だ」と。
また古き良き時代のデッドリーな冒険を味わいたい。
できれば一度でなく何度も。
ついでにシナリオもクリアして、ラストにたどり着くことができたらもっといい。
だったら死んでもいいルールを追加しよう。