シャッフル・パーティ in D&D

とある国の辺境にある小さな街。その片隅にある小さな宿。
食い詰めた冒険者が集まる宿に、突如現れた自称天才魔術師。
ど派手なローブをまとった彼女は、冒険者たちに話を持ちかける。
「いいネタあるんだけど一口乗らない? 仕事の斡旋から冒険中のサポート、万が一死んだ場合のアフターケアまでしちゃうわよ!」
食うや食わずの冒険者たちは渡りに船と飛びつくが、自称天才魔術師の持ってくる仕事はどれもとんでもなくデッドリーだった。

死んでもいいセッションがしたい

かつてTRPGはつねに死と隣り合わせだった。
穴から飛び出してきた巨大芋虫にむさぼり食われ、ゴブリンの錆びた斧に頭をかち割られ、つり天井にペチャンコにされた。
しかし、そうした体験を語るプレイヤーたちの表情は奇妙に明るい。
「ひどい目に遭ったよ」
そう言いながら、彼らの目は語っている。「あれこそが冒険だ」と。
また古き良き時代のデッドリーな冒険を味わいたい。
できれば一度でなく何度も。
ついでにシナリオもクリアして、ラストにたどり着くことができたらもっといい。
だったら死んでもいいルールを追加しよう。

一族ルールとシャッフルルール

たとえばD&Dの1レベルだと、すぐにキャラクターが死ぬ。ぽんぽん死ぬ。
そこで死んでも冒険が続けられるように、2つのルールを追加しよう。

一族ルール

キャラクターが死んだら、そのキャラクターの一族から補充要員が派遣される。
ルーファス一族の1人目、ルーファス太郎が死んだら、ルーファス次郎が派遣されてくる。能力値は一緒。
ただ、死んだその場で補充要員が駆けつけてくると死んじゃった感が薄すぎるので、いったん冒険者の宿まで帰らないと補充できないことにする。

シャッフルルール

もし複数のキャラクターが同時に死んだ場合は、プレイヤー間でキャラクターを交換する。これによってさまざまなクラスのプレイが体験できる。